Friday, November 16, 2018

Trip To Spain Part1 : Barcelona

10月31日、ハロウイーンの夜にJFK空港からバルセロナに向かう。アメリカン航空66便、JFK発午後5時40分。バルセロナ到着は翌日の朝5時30分ごろ。空港からタクシーでホテルに向かう。

タクシーの車窓から見たバルセロナの第一印象は、これまで旅してきたウィーンやスイスなどの欧州北部とイタリアなどの欧州南部が融合した建築。大都市で空は高い。

ホテル(Sercotel Amister Art Hotel)は、ガウディが設計したアパートなどのモデルニスモ建築のあるアシャンプラ(Eixample)地区の外れで、同地区の中心からメトロで一駅だが静かな場所にある。2泊261.46ドル。荷物をフロントに預けてから、バルセロナ観光開始。

朝早くから開いているグエル公園に向かう。フロントで行き方を尋ね、徒歩5分ほどの地下鉄駅へ向かう。地元のオヤジたちが集う小さなカフェ兼バーでクロワッサンとカフェ・コン・レチェの朝食。犬と犬を連れているオヤジとも会話。



地下鉄の10回券T-10を買い、メトロHosipital Clinic駅から乗車、一駅先のDiagonalで下車、ガウディが設計した邸宅、カサ・ミラの近くから24番のバスに乗る。メトロの表示は分かりやすい。バス停の場所やストリート名は、歴史地区の美観保持のためだろう、表示が分かりにくいのが難だが帰る頃には慣れてきた。

バスで街中を通り過ぎ、いろんな建物や店を眺め、バルセロナの朝の生活感を味わいながら、どんどん上っていって、公園に到着。有料の部分は2日後の土曜朝8時半まで売り切れと言われ(11月なのに!)、土曜の切符を買い、せっかく来たので、無料部分を見て歩く。バルセロナを一望する場所までさらに登る。スペインの空は高く広く、突き抜けるように青い。予報は雨だったがピーカンの快晴!荒野の似合う木と青く高い空の組み合わせがスペインらしい。晴れの日用レンズフィルターをカメラに装着。





ガウディが住んだことのある家が記念館になっている。家の中(ガウディがデザインした家具などが置かれている)よりも外観と庭、外の景色との調和に感心した。サグラダ・ファミリアの建築費に充てられるとのことだが、入場料5.5ユーロは高い。





有料区域の脇を通り過ぎたら、すごい人だった。ガウディランド!

12時にサグラダ・ファミリアの塔に登るチケット(一人29ドル)を買ってあったので、タクシーで教会前まで。教会近くで、高いがあまり美味しくないハモン・イベリコを挟んだバゲット(9.8ユーロ)とサングリア(5ユーロ)のランチ。場所柄、観光客向けのぼったくり値段。

歯を治療中の夫はバゲットは食べられないので、さっとテイクアウトできるところを探すが見当たらず、店員にも無視されたそうで、バーガーキングに行くはめに。ニューヨークや東京のようにサービスが早く、そのままレジに持っていける食事が充実している方が世界的に少ないと思うと言ってみたが、夜出発で朝着くレッドアイフライトで、飛行機で寝られない夫は不機嫌モード。ホテルのフロントに携帯のSIMカードについて質問した時も、無料WiFiについて説明がなかったと文句を垂れていた。


第1印象はとにかくでかくてクレイジー!が、思ったよりコンクリート感が強く、サイズとデザインには圧倒されるが、趣にはやや欠ける。

でも内部はやっぱりすごい。








Nativity facade(生誕のファサード)のタワーにエレベーターで登り(屋外の通路は5メートルもなかったと思う。短くてがっかり)、らせん階段で降りる。

工事中の部分


 教会前は人、人、人


間近に見るタワーの一部


ステンドグラス越しの午後の陽光が夢幻世界を作りだす。超駆け足の旅だが、午後の美しい日差しの時間に見られてよかった。



教会近くのアールヌーボー様式の病院を目指し、途中にあるクレープ屋Creps Barcelonaでランチ。店のカードによると、バルセロナに6店ほどあるミニチェーン。ほうれん草トマト、ブリーチーズのクレープと目玉焼きを乗せたクレープ、カヴァワイン1杯で20.9ユーロ(24.57ドル)。病院は祝日で早めに閉まるということで(グーグルに感謝!)地下鉄で再びDiagonalに戻り、カサ・ミラ(La Pedrera)を目指す。



スタバの前にいた、バルセロナ在住らしいアメリカ人カップルの片割れ。犬の名前はバスキア。「絵を描くの?」と聞いたら、「時々ね」と答えてくれた。




カサ・ミラ。4箇所見たガウディの作品の中では、ここが一番好きだった。壮大すぎず、信心深くない凡人が個人的な思いを投影して味わうにはちょうどいいサイズとシンプルさ。25ユーロの入場料は高いが、吹き抜けのある中庭とモダンなアパート、トルコのカッパドキアを連想させるモダンで太古、ユーモラスでおおらかでシンプルで角度によって見え方が大きく違う屋上(ここでも素材と空の色が絶妙なコンビネーション)、鯨の内部を思わせる梁の屋根裏、とバラエティにも富んで楽しく大満足だった。






















アパートの繊細なカーテンとバルコニーの鉄枠を通した夕暮れの街の景色が美しい。美術館に改装された邸宅をいくつも見てきたが、ここからの眺めからは都市の生きた生活感が感じられる。




二つ目の中庭を見てから、中庭から階段を上がった2階にあるモダンアートのギャラリーに行こうとしたら、今朝からの寝不足の強行軍で夫がついに燃えつきた。膝がガクッときて歩けないというので、ベンチに座っていてもらい、私だけ超駆け足数分でギャラリーを見る。作品のレベルは高いが、ガウディと関係なく不要。

夫は右足を引きずっているので、手を貸したが、夫が重すぎて、私の方が出口の段差で転ぶ。

歩けなくてもお腹は空くので、カサ・ミラのカフェでタパスお任せ5品&デザート、ワイン付きのセットで早めの夕食。場所柄を考えると28.7ユーロと驚くほど手頃な値段で、味も悪くなかった。ニューヨークの5番街にあるグッゲンハイム美術館でこれだけの食事をしたら優に倍はかかるだろう。

タパスは、サーモンとアボカドのタルタルにバゲットのトースト、ベイクドビーンズにトマトソース、冷製ポタージュ、ほうれん草とチーズのカネロニ、バゲットにポークとチーズ、デザートはギリシャのチーズ揚げ「サガナーキ」を甘くしたような感じで、はちみつソースと濃厚なバニラアイス、ナッツ、イチジクが添えてある。一品ずつは少ないが、二人ともそれほど空腹でなかったので、二人で分けて丁度良かった。

タクシーでホテルまで。夫をホテルのロビーで待たせておいて、ホテル近くのミニマートで水やスペインのビールを仕入れる。ニューヨークより物価が安い。長い長い1日が終わった。


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