Tuesday, November 27, 2018

Trip to Spain : Madrid

11月5日(月)マドリード

午前中は寒く雨で風も強かった。体調の悪い夫をベッドに残し王宮へ。目抜き通りGran Via経由で徒歩30分のはずが途中で迷い、すっかり見当違いの方向に行ってしまい、スペイン語を喋るラスベガスからの女性観光客と助け合う。彼女が地元の人に聞いてくれて(最初の人には無視されたが、二人目は立ち止まってくれた)、王宮への行き方は分かったが、王宮よりもホテルに近い場所にいることがわかり、タクシーでロココな王宮に向かう。SIMカードを1枚しか購入せず、夫の携帯に入れたままだったのは失敗だった。

入り口の大階段






前国王のファン・カルロス1世と家族の肖像画


写真撮影禁止だったが、スマホで数枚のみ素早く撮影。ここまでロココてんこ盛りの場所はベルサイユ宮殿を除けばそうあるものではない。


ガスパリーニの間(Gasparini room) 。床から天井まで一つにつながった金・緑・ローズ色の模様が描かれている。天井の隅には、中国人の姿などエキゾティックなモティーフも見られる。


磁器の間 (Porcelain Room)。緑・白・金の磁器パネルでできた小部屋



饗宴の食堂(Gala dining room)国王一家は現在、ここではなく郊外の王宮で暮らしているが、この部屋は年に最多12回までの国家行事に使用されている。


喫煙室。中国と日本のカラフルなパネルでできている。東洋の要素をアクセントとして取り入れた部分は他の部屋にもあるが、全面的に押し出しているのは、見学した中ではここだけだった。


王座の間(Throne Room)

大きく重そうな赤と金の王冠も「王冠の間」に飾ってあった。これだけ見ると漫画のように過剰だが、周りの装飾の嵐の中で目立つにはこれくらいの質感と大きさがないとダメなんだろう。写真は購入した絵葉書。



夫に見せようと思って絵葉書数枚購入。トレドの象眼細工のピアスも購入。計21.25ユーロ(25.25ドル)。王宮入場料10ユーロ。

王宮の外にはレトロな2階建ての回転木馬。この横には王宮の庭園もあり、暖かい季節には子供達の歓声で賑やかなことだろう。



SIMカードを携帯に入れ忘れ、夫に連絡ができないまま、思ったより遅くなって焦りつつホテルに戻るが、夫はずっと寝ていて、ホテルに着いたら、ついさっき起きたところだった。

ニューヨークで体調を崩すと食べているチャイニーズのお粥やあっさり目のスープが見当たらず、夫は一番消化がよく栄養がありそうな、チキンと野菜のグリルをルームサービスで頼む。かなり量があったが平らげ、何とか復活。ペルーに行って高山病と食あたりでマチュピチュを見れなかった人なので、その二の舞にならないように、かつ無理しないようにしながら、ホテル近くのピカソの「ゲルニカ」があるソフィア王妃芸術センターへタクシーで向かう。私は旅行に出ると普段より元気になるが、彼は体調を崩すことが多いので、私はチアリーダーと鬼軍曹の顔の使い分けに毎回苦心している。


ソフィア王妃芸術センター入場料10ユーロ。「ゲルニカ」は素晴らしかったが、トイレに行ったら、前のでっかい金髪女の流さない(流せない?)、サイズも色も大きさも揃った巨大なものが二つ鎮座しており、その印象が強烈すぎて、「ゲルニカ」がかき消されないように、もう一度見に戻る羽目に。


カルダーのオブジェがある中庭


通路に置いてあるマン・レイのオブジェ。思ってたより全然大きい



夫は起きて出歩いたらやや元気になり、徒歩数分のプラド美術館にも行くことになった。よかったよかった。


プラド美術館入場料15ユーロ。一番楽しみにしていたボッシュの「快楽の園」の本物はさらにすごい!!吸い込まれるように長い間見ていたが、いくつもの絵画があるようで全く飽きない。夫とは美術館でお互いの場所を確認しながら、それぞれ好き勝手に見ていることが多いが、ここでは絵を前に話し合った。このスペイン旅行のハイライトの一つだった。古今東西の名画の中で一番好きな絵だと思う。

私が購入した「快楽の園」のついての本。13.2ユーロ。夫は天使と悪魔についての美術書を購入。計35.7ユーロ(42.35ドル)。



ゴヤの一連の黒い絵も圧巻。

裸のマハは現在でもそのまんま魅力的。現代でも通用するというレベルを超えて、今をそのまま生きている。

プラド美術館で一番有名な、ベラスケスの「ラス・メニーナス」も良かった。この美術館はせめて半日ゆっくり鑑賞したかった。


美術館から歩いてホテルへ。オシャレ系の店。

私は毎日タパスでも構わないが、病み上がりの夫に合わせて、ホテル隣のレストランでハンバーガーの夕食。悪くない味。ワイン2杯。計39ユーロ(46.27ドル)。



Saturday, November 24, 2018

Trip to Spain: Madrid~Toledo~Madrid

11月4日(日)

マドリードのホテルVincci Sohoで朝食。超駆け足だった今回の旅で唯一のホテルでの朝食。美味しかったが、外に出れば5ユーロ前後から温かい朝ごはんが食べられることを思うと、15ユーロは高い。



ホテル近く


トレドに行くため、中央駅へと歩く。徒歩10分ほど。駅構内は植物園の温室のように高い木が生い茂っている。



切符売り場



切符販売機が壊れていて、窓口に20分ほど並んだが、トレド行きの切符は1時間半後までなく、今日の戻りの切符はないと言われる。バスの情報を聞いても知らず、腹を立てて夫の待つベンチに戻る。夫はニューヨークでひいた風邪が悪化して体調が悪く、駅から離れたバスターミナルに行く元気はないので、タクシーでトレドに向かう。トレドは世界的に有名な古都で観光名所なのに、電車の切符は売り切れで買えず、駅もホテルもバスの情報を知らないというのはおかしい(バス情報はガイドブックが役に立った)。大阪から京都に行く電車の切符がないようなものだ。タクシーが比較的安いのが救いだが。

タクシーに1時間弱ほど乗って乗車前に80ユーロと言われたところ(英語が通じないので筆談)、街の入り口を過ぎてエル・グレコ美術館まで乗ったら100ユーロほどになったので、90ユーロにまけさせる。スペイン語が通じないのが明らかなのに、案内をまくしたてる気のいいおっさん運転手だった。


エル・グレコ美術館。エル・グレコが住んでいたとされる住居付近の中世家屋の廃墟数軒を買い取って、グレコが暮らしていた16〜17世紀の住居を再現した空間。入場料無料になっていた。日本にいた時はグレコ大好きだったので、彼が暮らしたトレドは必見と思ったが、実際訪れてみたら、やや期待外れだった。自分の趣味が変わったのか、トレドはこの旅で唯一、訪れなくても良かったと思った場所だった。夫の体調が悪かったせいもある。当時のトレドを描いた絵はまあまあ、祭壇の絵は気に入ったが絵葉書がなくて残念。





Rick Stevesのガイドブックに載っていた美術館近くのレストラン「Restaurante Placido」で昼ごはん。どれも美味しかった。46.75ユーロ(55.69ドル)。
ラタトイユに目玉焼き。



カタルーニャ・ポークシチュー。ローズマリーが効いていて、ポークというよりはラムのように味わい深い。肉のグリルの上にフライドポテトを載せるところはギリシャ料理のよう。


パエリア。シーフードも肉も味のしみたライスも美味。ワインも美味しい。



近くのサント・トメ教会でグレコの「オルガス伯の埋葬」を鑑賞後(入場料2.8ユーロ。日本人団体がいたので説明を一緒に聞く)、坂を登ってトレド大聖堂へ。黒猫が案内してくれた。私が飼っている黒猫シェフと黒白のファイアボールが子猫だった時に似ている猫や、最初に飼ったサビ猫モモに似ている猫たちをみかけたが、大体の猫は近づくと逃げてしまう。






トレド大聖堂




モーツアルトの「レクイエム」を聴いた、バロック様式のウィーン・カールス教会を思い出したが、写真を引っ張り出して見たら、こっちの方が断然ゴテゴテしている。ヨーロッパの装飾的なカソリック教会はたくさん見たが、スペインの装飾度は段違いにクレイジーで圧倒される。この教会はゴシックやバロックなど複数の様式が取り入れられている。



グレコ作「聖衣剥奪」。祭壇画として聖具室に展示されている。


ゴヤ作「キリストの逮捕」と韓国人観光客





タクシーでトレド行きバス乗り場に向かう。1時間弱の快適な旅。2人で10ユーロと運賃も格安。

バスターミナルからタクシーでホテルに戻り、夫はベッドに直行。私はホテルの地の利を楽しみ、迷わない程度に2時間ほど散策。やや郊外のホテルだったバルセロナと違い、ここマドリードのロケーションは最高。プラド美術館も中央駅も歩いて行けるし、周りになんでもあり、観光客と地元の人々がいい感じに混じっている。バルセロナが拡大して大きくなった新都市なのに対し、マドリードは少なくとも見どころだけに関していえば、歩いて回れる場所に位置している。歩くのにちょうどいいサイズで、人も車もバルセロナと比べて多すぎない(翌日午前中、徒歩で行動したら大いに迷い、タクシーを使う羽目になるが)。建物以外が垢抜けない(失礼!)のは両都市とも共通だが、マドリードの方が古都だけに落ち着いている印象。





アメリカン・ストリートファッションの店の女の子。犬の名前はニコ。私は猫派だけど、スペインには可愛い犬が多いと言ったら、スペインは犬の国だと答えた。



良さそうな古本屋で。英語の本はないかと尋ねたら、親切に探してくれたが、子供向けの絵本しかなくて残念。



エスニック系雑貨屋Piedra de Lunaで辛子色にカラフルな色違いのボタンがついた手袋12.90ユーロと(エスニックではなくスペイン風)と、ポルトガルのTシャツブランドTypographiaでタイトーとタランティーノのコラボT「レザボア・インベーダーズ」を購入。22ユーロ。ピアスは、マドリードの王宮で買ったトレドの象眼細工。14.50ユーロ。



楽しそうな店がたくさん









夕食は地元の人で賑わっている店「Erre y Emme」にした。大正解!!




トマトをのせたパンにハモンイベリコ。チーズとクラッカーは無料お通し。素敵に美味しい赤ワイン2杯でわずか11.90ユーロ!ニューヨークだったらワイン1杯の値段。





Friday, November 23, 2018

Trip to Spain : Barcelona Day 3

11月3日(土)

飲み過ぎ食べ過ぎ寝不足で飛ばしすぎ、お腹をこわす。朝食にホテルの部屋で食べたヨーグルトも全部吐く。グエル公園有料部分の切符を8時半に買ってあったので、メトロでDiagonal駅まで行ったが、間に合いそうになくタクシーで公園へ。


入り口の階段にいる有名なトカゲ



全体の印象はガウディ・テーマパーク。子供っぽい印象で、見る価値はあるが心に響く感じではない。モザイク一つ一つと、階段などの曲線、抜けるように青く高い空と対照的な赤土、岩場に生えているような植物の植え込みの組み合わせはスペインならではで素晴らしい









洗濯女の回廊



バルセロナを一望する広場の長くうねるベンチ





タクシーでホテルに戻り、チェックアウトの12時直前まで仮眠。チェックアウトし、荷物をフロントに預けて、メトロでアールヌーボーのサンパウ病院(Sant Pau Recinte Modernista)へ。メトロの入り口近くの路上にいた新聞売り(?)のおじさんが親切に道を教えてくれる。3日目にしてやっとたどり着けた。

病院正門からは、緩やかな下り坂がサグラダ・ファミリアまで続いている。病院近くで昼ごはん。お腹はかなり回復したが、用心してスープと水だけで酒抜き。冬によく飲まれるというカタロニア・スープを頼んだ。比較的あっさりした味だが、それでもみっしりとしたミートボール入り。アペタイザー2つで23.95ユーロ(28.46ドル)。




サンパウ病院。入場料二人で28ユーロ(33.19ドル)。複数のパビリオンからなり、カタルーニャ音楽堂と同じ建築家リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーの設計により、1902〜30年に建てられた。2009年まで病院として使用されており、ここで生まれた多くのバルセロナっ子が映像で紹介されていた。広大な敷地内は緑も豊富で、ここなら入院してもいいと思った。敷地内では貫禄あるキジトラ猫が悠々と散歩していた。この旅行で初めて見た猫だったが、興奮した小さな女の子に追い回されて退散。女の子に「追ったら逃げるんだよ」と言ってみたが、英語が通じたとしても聞く耳は持たなかっただろう。










最後に見た、管理棟2階・ドメネク・イ・モンタネー広間のモザイクは特に素晴らしかったが、ファインダー越しではその色とデザイン、質感の絶妙さが伝わらず、目に焼き付けた。


タクシーでエルス・エンカンス(Els Encants)市場へ。
14世紀からある、ヨーロッパで最も古いフリーマーケットの一つだが、安かろう悪かろうの印象。泥棒市という言葉が浮かんだ。買い物欲は全く起こらず。天井に写るマーケットの様子は目のご馳走だった。市場のスペースが底辺になっていて、円形劇場の客席のような階段になっている場所から、市場と天井に写った像をしばし眺める。とっぽい兄ちゃん二人組に写真撮影の許可を求めるが断られる。やばい取引でもしてるのかな。

 輝く男根のような高層ビル、トーレ・アグバールも見える






メトロで、バルセロナ最後の目的地、メインストリートのランブラス通り(La Rambla)へ。土曜午後でメインストリートに向かう路線だからだろう、メトロはものすごく混んでいて息苦しいほどだった。

出発点はカタルーニャ広場(Placa de Catalunya)。子供達が鳩と戯れるのを見守る母親や両親、同じ色合いの黄色のTシャツとニットをそれぞれ着たゲイのカップルと子供もいた



ランブラス通りはイスタンブールのメインストリート、イスティクラル通りを思わせたが、より広くて人が多かった。時間が許せば、脇道も含めてゆっくり過ごしたかった。


ベートーベンの家(Case Beethoven)という名の老舗楽譜屋。店主らしき味のある老人に、彼の写真を撮っていいかと聞いたら「Me?No」と断られた。代わりに楽しそうな店員(?)と客を撮る。



サン・ジュゼップ市場(Mercat de la Boqueria)。地中海に面したバルセロナはシーフードが豊富で新鮮。果物や野菜、ハモンイベリコ、スイーツなどあらゆる食材・食品が並び、カフェやタパスも充実。











夕方6時過ぎで、店じまいを始めたタパスもあったが、カウンターに並ぶシーフードが新鮮そうな、流行っている店に入る。大正解!
ミニカラマリのフライは、今まで食べた中で一番美味しかった。アメリカで食べるカラマリのフライとは別物のよう。カラマリ自体がすごく新鮮でジューシー、カリッと揚がった衣の味付けも最高。11ユーロくらいで山盛りだが、クリスピーな白ワインをお伴にいくらでも入る。



サーディンが大好きで、魚介の新鮮な場所では必ず頼むが、これも今まででいちばんの美味しさ。ソースも美味。スペインの食材は大きくプリプリと太っている。これも分量が多いのに完食。



野菜のグリル。カウンターの上のトマトがあまりにも美味しそうでそれだけ頼みたかったが、グリルの一部ということで、赤ピーマン、ズッキーニ、なす、アスパラも。これも野菜グリル史上1番の美味しさ。結局、分量に驚きつつ、マドリードへの飛行機の時間を気にしつつも二人で完食。会計はワイン2杯飲んで50ユーロほど。安い!!6時過ぎに入店し、45分には出るという超スピードのディナーだったが、忘れられない美味しさ。時間が許せば、飲みまくり食べまくりで動けなくなっていたかも。



タクシーでホテルに戻り、荷物をピックアップして、同じタクシーで空港へ。
エア・ヨーロッパという聞いたこともない格安航空会社、二人でたった120.86ドルだったが、1時間弱のフライトでは何の問題もなし。8時40分発。

バルセロナ上空の夜景。バイバイ・バルセロナ!


空港からタクシーでVincci Sohoホテルに到着。3泊で528.31ドル。