11月4日(日)
マドリードのホテルVincci Sohoで朝食。超駆け足だった今回の旅で唯一のホテルでの朝食。美味しかったが、外に出れば5ユーロ前後から温かい朝ごはんが食べられることを思うと、15ユーロは高い。
ホテル近く
トレドに行くため、中央駅へと歩く。徒歩10分ほど。駅構内は植物園の温室のように高い木が生い茂っている。
切符売り場
切符販売機が壊れていて、窓口に20分ほど並んだが、トレド行きの切符は1時間半後までなく、今日の戻りの切符はないと言われる。バスの情報を聞いても知らず、腹を立てて夫の待つベンチに戻る。夫はニューヨークでひいた風邪が悪化して体調が悪く、駅から離れたバスターミナルに行く元気はないので、タクシーでトレドに向かう。トレドは世界的に有名な古都で観光名所なのに、電車の切符は売り切れで買えず、駅もホテルもバスの情報を知らないというのはおかしい(バス情報はガイドブックが役に立った)。大阪から京都に行く電車の切符がないようなものだ。タクシーが比較的安いのが救いだが。
タクシーに1時間弱ほど乗って乗車前に80ユーロと言われたところ(英語が通じないので筆談)、街の入り口を過ぎてエル・グレコ美術館まで乗ったら100ユーロほどになったので、90ユーロにまけさせる。スペイン語が通じないのが明らかなのに、案内をまくしたてる気のいいおっさん運転手だった。
タクシーに1時間弱ほど乗って乗車前に80ユーロと言われたところ(英語が通じないので筆談)、街の入り口を過ぎてエル・グレコ美術館まで乗ったら100ユーロほどになったので、90ユーロにまけさせる。スペイン語が通じないのが明らかなのに、案内をまくしたてる気のいいおっさん運転手だった。
エル・グレコ美術館。エル・グレコが住んでいたとされる住居付近の中世家屋の廃墟数軒を買い取って、グレコが暮らしていた16〜17世紀の住居を再現した空間。入場料無料になっていた。日本にいた時はグレコ大好きだったので、彼が暮らしたトレドは必見と思ったが、実際訪れてみたら、やや期待外れだった。自分の趣味が変わったのか、トレドはこの旅で唯一、訪れなくても良かったと思った場所だった。夫の体調が悪かったせいもある。当時のトレドを描いた絵はまあまあ、祭壇の絵は気に入ったが絵葉書がなくて残念。
Rick Stevesのガイドブックに載っていた美術館近くのレストラン「Restaurante Placido」で昼ごはん。どれも美味しかった。46.75ユーロ(55.69ドル)。
ラタトイユに目玉焼き。
パエリア。シーフードも肉も味のしみたライスも美味。ワインも美味しい。
近くのサント・トメ教会でグレコの「オルガス伯の埋葬」を鑑賞後(入場料2.8ユーロ。日本人団体がいたので説明を一緒に聞く)、坂を登ってトレド大聖堂へ。黒猫が案内してくれた。私が飼っている黒猫シェフと黒白のファイアボールが子猫だった時に似ている猫や、最初に飼ったサビ猫モモに似ている猫たちをみかけたが、大体の猫は近づくと逃げてしまう。
トレド大聖堂
モーツアルトの「レクイエム」を聴いた、バロック様式のウィーン・カールス教会を思い出したが、写真を引っ張り出して見たら、こっちの方が断然ゴテゴテしている。ヨーロッパの装飾的なカソリック教会はたくさん見たが、スペインの装飾度は段違いにクレイジーで圧倒される。この教会はゴシックやバロックなど複数の様式が取り入れられている。
グレコ作「聖衣剥奪」。祭壇画として聖具室に展示されている。
ゴヤ作「キリストの逮捕」と韓国人観光客
タクシーでトレド行きバス乗り場に向かう。1時間弱の快適な旅。2人で10ユーロと運賃も格安。
バスターミナルからタクシーでホテルに戻り、夫はベッドに直行。私はホテルの地の利を楽しみ、迷わない程度に2時間ほど散策。やや郊外のホテルだったバルセロナと違い、ここマドリードのロケーションは最高。プラド美術館も中央駅も歩いて行けるし、周りになんでもあり、観光客と地元の人々がいい感じに混じっている。バルセロナが拡大して大きくなった新都市なのに対し、マドリードは少なくとも見どころだけに関していえば、歩いて回れる場所に位置している。歩くのにちょうどいいサイズで、人も車もバルセロナと比べて多すぎない(翌日午前中、徒歩で行動したら大いに迷い、タクシーを使う羽目になるが)。建物以外が垢抜けない(失礼!)のは両都市とも共通だが、マドリードの方が古都だけに落ち着いている印象。
アメリカン・ストリートファッションの店の女の子。犬の名前はニコ。私は猫派だけど、スペインには可愛い犬が多いと言ったら、スペインは犬の国だと答えた。
良さそうな古本屋で。英語の本はないかと尋ねたら、親切に探してくれたが、子供向けの絵本しかなくて残念。
エスニック系雑貨屋Piedra de Lunaで辛子色にカラフルな色違いのボタンがついた手袋12.90ユーロと(エスニックではなくスペイン風)と、ポルトガルのTシャツブランドTypographiaでタイトーとタランティーノのコラボT「レザボア・インベーダーズ」を購入。22ユーロ。ピアスは、マドリードの王宮で買ったトレドの象眼細工。14.50ユーロ。
楽しそうな店がたくさん
夕食は地元の人で賑わっている店「Erre y Emme」にした。大正解!!
トマトをのせたパンにハモンイベリコ。チーズとクラッカーは無料お通し。素敵に美味しい赤ワイン2杯でわずか11.90ユーロ!ニューヨークだったらワイン1杯の値段。
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