11月5日(月)マドリード
午前中は寒く雨で風も強かった。体調の悪い夫をベッドに残し王宮へ。目抜き通りGran Via経由で徒歩30分のはずが途中で迷い、すっかり見当違いの方向に行ってしまい、スペイン語を喋るラスベガスからの女性観光客と助け合う。彼女が地元の人に聞いてくれて(最初の人には無視されたが、二人目は立ち止まってくれた)、王宮への行き方は分かったが、王宮よりもホテルに近い場所にいることがわかり、タクシーでロココな王宮に向かう。SIMカードを1枚しか購入せず、夫の携帯に入れたままだったのは失敗だった。
入り口の大階段
前国王のファン・カルロス1世と家族の肖像画
写真撮影禁止だったが、スマホで数枚のみ素早く撮影。ここまでロココてんこ盛りの場所はベルサイユ宮殿を除けばそうあるものではない。
ガスパリーニの間(Gasparini room) 。床から天井まで一つにつながった金・緑・ローズ色の模様が描かれている。天井の隅には、中国人の姿などエキゾティックなモティーフも見られる。
磁器の間 (Porcelain Room)。緑・白・金の磁器パネルでできた小部屋
饗宴の食堂(Gala dining room)国王一家は現在、ここではなく郊外の王宮で暮らしているが、この部屋は年に最多12回までの国家行事に使用されている。
喫煙室。中国と日本のカラフルなパネルでできている。東洋の要素をアクセントとして取り入れた部分は他の部屋にもあるが、全面的に押し出しているのは、見学した中ではここだけだった。
王座の間(Throne Room)
大きく重そうな赤と金の王冠も「王冠の間」に飾ってあった。これだけ見ると漫画のように過剰だが、周りの装飾の嵐の中で目立つにはこれくらいの質感と大きさがないとダメなんだろう。写真は購入した絵葉書。
夫に見せようと思って絵葉書数枚購入。トレドの象眼細工のピアスも購入。計21.25ユーロ(25.25ドル)。王宮入場料10ユーロ。
王宮の外にはレトロな2階建ての回転木馬。この横には王宮の庭園もあり、暖かい季節には子供達の歓声で賑やかなことだろう。
SIMカードを携帯に入れ忘れ、夫に連絡ができないまま、思ったより遅くなって焦りつつホテルに戻るが、夫はずっと寝ていて、ホテルに着いたら、ついさっき起きたところだった。
ニューヨークで体調を崩すと食べているチャイニーズのお粥やあっさり目のスープが見当たらず、夫は一番消化がよく栄養がありそうな、チキンと野菜のグリルをルームサービスで頼む。かなり量があったが平らげ、何とか復活。ペルーに行って高山病と食あたりでマチュピチュを見れなかった人なので、その二の舞にならないように、かつ無理しないようにしながら、ホテル近くのピカソの「ゲルニカ」があるソフィア王妃芸術センターへタクシーで向かう。私は旅行に出ると普段より元気になるが、彼は体調を崩すことが多いので、私はチアリーダーと鬼軍曹の顔の使い分けに毎回苦心している。
ソフィア王妃芸術センター入場料10ユーロ。「ゲルニカ」は素晴らしかったが、トイレに行ったら、前のでっかい金髪女の流さない(流せない?)、サイズも色も大きさも揃った巨大なものが二つ鎮座しており、その印象が強烈すぎて、「ゲルニカ」がかき消されないように、もう一度見に戻る羽目に。
ゴヤの一連の黒い絵も圧巻。
裸のマハは現在でもそのまんま魅力的。現代でも通用するというレベルを超えて、今をそのまま生きている。
プラド美術館で一番有名な、ベラスケスの「ラス・メニーナス」も良かった。この美術館はせめて半日ゆっくり鑑賞したかった。
美術館から歩いてホテルへ。オシャレ系の店。
私は毎日タパスでも構わないが、病み上がりの夫に合わせて、ホテル隣のレストランでハンバーガーの夕食。悪くない味。ワイン2杯。計39ユーロ(46.27ドル)。
カルダーのオブジェがある中庭
通路に置いてあるマン・レイのオブジェ。思ってたより全然大きい
夫は起きて出歩いたらやや元気になり、徒歩数分のプラド美術館にも行くことになった。よかったよかった。
プラド美術館入場料15ユーロ。一番楽しみにしていたボッシュの「快楽の園」の本物はさらにすごい!!吸い込まれるように長い間見ていたが、いくつもの絵画があるようで全く飽きない。夫とは美術館でお互いの場所を確認しながら、それぞれ好き勝手に見ていることが多いが、ここでは絵を前に話し合った。このスペイン旅行のハイライトの一つだった。古今東西の名画の中で一番好きな絵だと思う。
私が購入した「快楽の園」のついての本。13.2ユーロ。夫は天使と悪魔についての美術書を購入。計35.7ユーロ(42.35ドル)。
プラド美術館入場料15ユーロ。一番楽しみにしていたボッシュの「快楽の園」の本物はさらにすごい!!吸い込まれるように長い間見ていたが、いくつもの絵画があるようで全く飽きない。夫とは美術館でお互いの場所を確認しながら、それぞれ好き勝手に見ていることが多いが、ここでは絵を前に話し合った。このスペイン旅行のハイライトの一つだった。古今東西の名画の中で一番好きな絵だと思う。
私が購入した「快楽の園」のついての本。13.2ユーロ。夫は天使と悪魔についての美術書を購入。計35.7ユーロ(42.35ドル)。
ゴヤの一連の黒い絵も圧巻。
裸のマハは現在でもそのまんま魅力的。現代でも通用するというレベルを超えて、今をそのまま生きている。
プラド美術館で一番有名な、ベラスケスの「ラス・メニーナス」も良かった。この美術館はせめて半日ゆっくり鑑賞したかった。
美術館から歩いてホテルへ。オシャレ系の店。
私は毎日タパスでも構わないが、病み上がりの夫に合わせて、ホテル隣のレストランでハンバーガーの夕食。悪くない味。ワイン2杯。計39ユーロ(46.27ドル)。