Thursday, January 7, 2016

キューバヘの旅 Part 2



12/12

ハバナ2日目。8時半起床。ホテル屋上のレストランでビュッフェの朝食。旧市街の眺めがすばらしい。古い建物の数々とそこで活動を始める人たち。アールデコのバカルディ・ビルがすぐ横に見える。夫に電話。国際電話の窓口の向こうにいるおばさん係員に番号を渡すと、彼女がかけてくれ、カウンターにある電話をとって、立ったままで話す仕組み。






Plaza de Armas(アルマス広場)の古本市を目指して歩く。








私がストリートの写真を撮っている間、Yちゃんが、青少年文化センター で夜開かれる、ブエナビスタ系コンサートの客引き姉ちゃんにつかまる。ブエナビスタゆかりの、という言葉をハバナでは12回ぐらい聞いた。ブエナビスタに対する地元の反応は、ブエナビスタのようなバンドはハバナではいくつも作れるのに、という反感も混じっていると読んだことがあるが、観光に携わる人々は最大限に利用しているようだ。

地元の人の行く洋品&雑貨店などの案内をしつつ、センターへ連れて行かれる。女の子のダンス(サルサ、フラメンコ、ルンバなど)の発表会があるらしく、カラフルな衣装を着た女の子たちと両親でにぎわっている。トロピカーナに行くので、と断る。トロピカーナは観光客向けだから、地元のバンドを見た方がいいよとすすめられるが、私たちはハバナを初めて訪れた観光客なので、と言って去る。時間があれば、日の光が心地よいバーで、地元の家族の光景を見ていたかったけど。



トニーもこの女の子も、ハバナの治安のよさを力説。トニーは、(君のような)beautiful flower, good securityと繰り返す。確かに、 オビスポ通り以外は夜は暗いが、危険な感じはない。女の子はそれに加えて、売春もないと語る。それはどうかな?と思ったが、マレコン通りに夜集う若者たちの大群を見ても、若者のドラッグが目に見えるところで蔓延してないのは確か。少しづつ間隔をあけながら、カップル、友人、グループ、と健康的にえんえんと集っていた。お金はないが、時間と若さがある健康さ。

再び、Plaza de Armasを目指す。






Plaza Viejaの中にあった学校

Plaza de San Franciso サンフランシスコ広場





Café de Orientalで一休み。ここのモヒートが市内で一番美味しかった。2.5CUC。
キューバ版ムツゴロウのような、地元の人らしきおじさん。犬をかわいがっていたら、猫も寄ってきて膝に乗った。魔法の指を持っているらしい。犬が戻ってきて、またかわいがってくれとねだる。家でもたくさん動物を飼っているのかなあ。


2時頃、やっとPlaza de Armasの古本市に到着。キューバ人作家の小説2冊購入。各9CUC。今は沈没船博物館になっている元要塞 を見学。








オビスポ通りを戻りつつ、キューバンサンドイッチ(2CUC)を食べるが今イチ。






 民宿のサイン。今度来た時はこういうところに泊まりたい。


地元の人でにぎわっていたカフェテリア&バー。ここのキューバンサンドイッチは美味しそうだったが、人いきれがすごすぎるのと、Yちゃんが持っていたバスケットに手を入れられて万引きされそうになったので 断念。これ以外は危ない目に全くあわなかった。




子犬のような少年が子犬を抱えている。



ヘミングウェイ行きつけのバー「El Floridita」。ダイキリで有名。



紙を流さない方式のプラザと違い、きれいで近代的なパークセントラルホテルでトイレ。Yちゃんが両替している間、オビスポ通りの両替所の周りの、人々の生活が見えるブロックをぐるっと回って撮影。撮影を断る人は誰もいない(芸人はお金を要求するが、衣装など元手がかかっているのだから当然だ) 。笑顔も、作らない表情も、どちらもすばらしい。蒸し暑い気候ならではの開放的な暮らしぶりで、家の外に座り込んでチェスをしていたり、開け放した窓から普通の人たちの暮らしが垣間見えたりと興味深い。1998年 の映画「ビエナビスタ・ソーシャルクラブ」で見たのと全く変わっていない。



















ホテルに戻ってから、タクシーでルンバの野外コンサートの場所まで行くが、すでに終わっている。毎年12月開催の、新ラテンアメリカ映画祭の会場である劇場の脇を通る。



そのまま革命広場へ行き、写真撮影の間タクシーを待たせてホテルに戻る。往復20 CUC.



ホテルのそばでタクシーから降りて、パルケ・セントラルを少し歩く。

ガルシア・ロルカ劇場。夜のライトアップも美しい。

ドラッグクイーンのお姉ちゃんたちにからかわれるが、写真撮っていい?と切り返したら、うふふと笑いながらカメラにおさまってくれた。


戻ってきたところをトニーにつかまる。結局、トロピカーナまで片道15ペソで乗せて行ってもらうことに。トロピカーナまでは片道30分ほど。

オビスポ通りをまた引き返す。


Plaza de AlmaのCafé Minaで夕食。Yちゃんはロブスター、私はハバネラ・セット(ライス&ビーンズ、ベイクド野菜、フィッシュフィレ)。私の魚はあまり美味しくなかったが、寄って来た2匹の猫に魚をあげる幸せ。同時に、食料が配給制の国に観光しにきて、気に食わない食べ物を猫にあげる傲慢さに申し訳なく思う。





8時40分。トニーのパステルピンクのタクシーが迎えにきて、トロピカーナへ。



9時半頃つくが、雨が降っては止むのを3回繰り返し、結局止まず、10時過ぎに隣の屋根付き劇場へ。大人数(千人弱?)の移動にもかかわらず、ウエイターが覚えてくれていて “Follow me (僕についてきて)”. 85 CUC の真ん中の値段の席を買ったが、間違えて一番安い席の列に並んでいたところを見つけてくれた。しかも、真ん中のセクションで、ちょっと右寄りだが一番前の席に案内してくれた。野外の席よりもはるかに良くて、雨降りに感謝!

ショウの演出は非常にうまい。「プロデューサーズ」の劇中劇ミュージカルのクライマックスのテンションが延々と2時間続く。こんなキッチュで派手で楽しい舞台なんてありえない!と思うそばから、それを上回る踊りと歌、アクロバットやスキットが次々と展開される。女の子たちは特に可愛く、踊りもうまくて、このままブロードウェイに拉致したいようだ。最後には、ほかの観客と並び、Yちゃんと私もステージにあげられ、空中でくるくるとまわされる。あげくにYMCAを踊らされる。









トニーは1時間半ほどの遅れでも待っていてくれたが、残りのハバナクラブを没収された(ラムのボトル1本とコーラが付いてきて、ショウの間中キューバンリブレを飲めるというシステム)。 帰り道、昼間トニーが見せてくれた、もっとかっこいい車とすれ違う。もっと割のいい客に貸していたのだろう。1時間のツアーで30ペソと言っていたが、トロピカーナまで約30分で15ペソ、帰りは20ペソだったので、待ち時間も考えると割高ではない。



親切さと、お勉強で身につけたのではない実際的な頭の良さ、ちゃっかり感の絶妙なバランスで、キューバ人の国民性を垣間見ることができた、忘れがたい出会いだった。もちろん、限られた日程での限られた出会いだが、以前テレビの取材でハバナを訪れた知人も同じ感想だったので、あながち見当違いでもないのでは。

ショーの興奮覚めやらず、ホテルのバーでハバナクラブの7年ものをロックで。うまい!!部屋でコトンと眠る。

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