10月28日(火):クサダシ-パムッカレ/ヒエラポリス-クサダシ
ホテルのテラスからエーゲ海が見える。絵葉書のよう。
またもや快晴で、歩き回るには暑すぎるほど。ヒエラポリスの古代プールと大半の遺跡、パムッカレの石灰棚は、写真の方がはるかに良い。
でも、劇場は素晴らしく、日陰のない暑さの中を歩きまわった疲れと、疲れから来る機嫌の悪さが吹き飛んだ。アテネのアクロポリスより、舞台部分の彫像などのディテールがしっかり残っていて、より古代を思い起こさせてくれる。
ホテルのビュッフェディナーの一部は意外に美味しかった(朝食はいまいちだった)。きゅうりとヨーグルト、ディルのサラダ。スパイシーなピザ。ナスと牛ひき肉のムサカにピラフ。
どこからか一匹の三毛猫が現れて、 私たちのテーブルに来たので、七面鳥のスライスを数切れやる。前足で膝もみもみしてくれ、ご飯をくれる人間としてインプットされたようで何度か戻ってきた。 夕食後、屋外のプールサイドにも付いて来た。もう一匹いたが、そちらはあまりフレンドリーではなかった。
トルコの国民的ドリンク「ラク」を食事中に初めて飲み、好きになる。ラクは、ブドウから作られ、アニスで香りを付けた透明な蒸留酒。食後に、エーゲ海の夜景を眺めながらテラスで2杯目。さらに好きになる。口に含む量を一杯目よりやや多めにして、ぐちゅぐちゅ味わいつつ、氷と水で冷やしたラクがあたたまるのに伴う味の変化を楽しんでから、喉を通り過ぎて胃に至る熱い感触を楽しんだ。一口一口が喜び。
ギリシャのウーゾと似ているが、飲み方は全く違い、水(好みで氷も)を加え、乳白色になったところを飲む。ウォッカのショットのように食前酒としてストレートで飲むウーゾと違い、沢山のメゼ(暖かいまたは冷たい前菜の小皿料理)や、メインのカバブか魚と一緒に味わう。メゼは種類が沢山あるので、それだけで終わってもOK!
今日の女性ガイド、バハールによると、昨日のガイドのラマザンは、単にとても運の悪いケースだったらしい。団体でなく個人ツアーの場合、ガイドは顧客の希望を聞くべきで、例えば土産物屋に行きたくなければ、ガイドはそこに連れて行くべきではない。ラマザンは、私たちが店に行きたくないといっても、行かないと旅行者に怒られると言って聞かなかった。土産物屋からのコミッションのせいなのだろうが。
また、バハールは、旅行会社が従うべき観光コースのガイドラインもないと言っていたが、彼女は私の質問を完全には理解していなかったように思える。 私の質問は、以下のとおり。観光業が農業の次に大切な産業として政府から補助金を受けているとしたら、政府のプッシュするコースを取らなければならないのか?例えばカッパドキアでは、どのツアーを選んでも2つのコースしかない。カッパドキア1日目のガイドは、ギョレメ野外博物館で奇岩の一つを指して、彼女は一番いいとは思わないが、政府が推すので、それに連れていかなければならないと言っていた。つまり、トルコ経済は中国とアメリカの中間にあるのか?という疑問だ。
ターキッシュ エアラインズは国営で、現在でも株式所有率はほぼ半官半民。ビールも2ブランドくらいしか見かけない。専売公社の名残か?トルコでは2000年代前半から国営企業や専売公社の民営化計画が推進されている。
1980年代から90年代初期にかけては、トゥルグト・オザル首相/大統領が、経済の自由化政策を推進した。関税障壁や寡占、政府の助成金によって潤う、イスタンブールの一部の実業家が、軍に追従する政党を支持するという構図が、それによって弱まった。助成金制度の解体、公共部門の民営化、欧州との関係改善による輸出産業の振興などの政策が実施され、大都市以外の普通の国民がビジネスに参入できるよう融資条件を緩和した。
10月29日(水):1923年10月29日にトルコ共和国の成立を宣言した記念日で国民の祝日。
クサダシ-ギリシャ・ローマ古代都市遺跡エフェソス-イスタンブール。
初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルクの写真とトルコ国旗を組み合わせたバナーがあちこちに見られる。これはエフェソスの出口。
ついに、ぐっすりと十分眠ることができ、快適に目覚めた。ところが突然、予定より5日ほど早く、朝8時に生理が始まる。9時半に送迎車が来て、今日の団体ツアーが始まる前に生理用品を入手せねば。ホテルからの眺めは最高だが、山の上で周りに何もなく、タクシーで数分のところにある、町の中心の薬局へ。素晴らしいチームワークを見せてくれたトルコの男たち-タクシーを素早く呼んでくれたホテルのフロント、車から降りて開いてるかどうか何軒か確認してくれた運転手、祝日の朝8時という早い時間に店を開けてくれていた薬局店主-に感謝!
今までのところ、トルコの男はトルコ女性に比べて言葉が足りず、必要な情報または知っていた方が快適に過ごせるだろう情報を与えてくれないことがあった。しかし、この国民の祝日に、彼らは、真に必要とされる際には非常に頼りになることを証明した。
昨日のガイドの話によると、大学生の男女比率は女性の方が高いそう(6対4くらいだったか?)。大都市以外は小さな田舎の集まりであるトルコでは、男は兵役に行った後、そのまま家業を継ぐことも多いそうだ。その結果なのか、例外や個人差はあるが、女性の方が視野が広くこなれた印象を受けた。
ただ、私たちが接したのは、大学に行ったガイドや、英語を話せる観光業の人たちだけなので、農村では昔ながらの男尊女卑が強く残っているのかもしれない。昨日のラマザンも、子供ができたので、大学(?)で高い地位にあった妻の仕事を辞めさせたと言っていた。彼は、母親業は最も尊い仕事だからと言っていたが、彼の態度があまりにもマッチョなので、本心かどうかは分からなかった。男尊女卑と母性に対する尊敬は両立するものだし。こうした男尊女卑的マッチョな男がエルドアン支持の基盤なのかなとも思った。
今日のガイドは男性で、今までの中でベストで最もプロフェッショナル。説明はユーモアたっぷりで明確、知識も豊富で、団体ツアーとしては十分の時間をそれぞれの場所でとってくれる。
聖母マリアの家
ギリシャ・ローマ古代都市遺跡エフェソスと沢山の猫たち。
図書館が非常に素晴らしい。エドが遺跡そのものよりも説明書きを撮っているように見え、大声で呼ばわらないと私の写真を撮ってくれないので、険悪な雰囲気に。
エフェソス出口では、有名な「genuine fake watch(本物の偽物時計)」という看板を見た。トルコはパチモンで有名な国でもある。
昼食~陶磁器工房
アルテミス神殿
シリンジェ村Sirince Village
イズミル空港から雨のイスタンブールへ。ホテルへの送迎車を45分ほど待つ。まあ、少なくとも、ついにまともなホテルのようだ。と思ったら、バスにお湯が貯められない。
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