11月7日(水)
ホテルをチェックアウト直後、分厚いガラスのドア(分かりにくいのだ、これが)に、鳥のように頭から激突。数分はクラクラした。
ALSAバスでグラナダからコルドバへ。グラナダのターミナルのカフェテリアで、カフェ・コン・レチェと、トーストしたバゲットにロックフォールチーズをたっぷり塗ったもの、夫はバゲットにトマト載せ。計10.40ユーロ(12.37ドル)。
朝8時半発のはずが15分ほど遅れた。トレドとマドリードで中距離バスに2回乗ったが時間に正確で、これが初めての遅れだった。バス乗り場では、私も含めて知らない乗客同士が、コルドバ行きのバスを待っているのかどうか確認しあった。日本人のシニア夫婦もいた。
それでも予定通り11時20分ぴったりにコルドバ到着。スペインの中距離の旅はバスに限る!バス料金一人14.2ユーロ。
タクシーで旧ユダヤ人街にあるホテルNH Collection Amistad Córdobaへ。チェックインしてからまずはランチ。雨が降っていたので、ホテル近くの路地で目に飛び込んできた中近東レストランにしたら大正解だった。
隣に座ったニューヨーク出身の父(Dave)と息子(Jack)の親子が話しかけてきたので、しばし楽しく話す。父は80歳でコロンビア大学を1964年に卒業(?)。スペイン語が話せる。久々のスペインでコルドバは初めてだそう。Daveの仕事の関係で二人とも、私の実家の近所である町田に住んでいたことがあるのにはびっくりした。植木鉢に見えるのは「1000 Flowers of Cordoba(コルドバの花1000本)」だったかファンシーな名前がついているアイスクリームで、私にも味見させてくれた。
観光開始。
ローマ橋(Puente Romano)前の広場
ローマ橋を渡るとカラオラの塔(Torre de la Calahorra)があり、内部はコルドバの歴史についての小さな 博物館になっている。入場料2人で9ユーロ。夫は、この博物館のために作曲された音楽を含むスペイン音楽のCD複数購入。
塔から見える橋とメスキータ
橋を渡ってメスキータまで戻る。
イスラムのモスクの中心にキリスト教会が混在するメスキータ(Mezquita-Catedral)。モスク部分がとにかく素晴らしい。こんな建物見たことない。入場前にデイブとジャックの親子にも入り口で再会、期待以上だったと言っていた。入場料2人で20ユーロ。
真ん中のキリスト教会部分
白い壁が並ぶ旧ユダヤ人街の花の小道
ゴートチーズ(?)の甘い揚げ菓子
ローマ橋近くの川沿いの廃墟には「ねこあつめ」のように猫たちがいた。
近くの遺跡(アルカサル外壁?)にも美しい猫たちが。壁を登るスパイダーキャットもいた。
アルカサル。猫を見ているうちに暗くなっていたので、遺跡から出土したモザイク画などを鑑賞、美しいと言われる庭園は輪郭しかわからなかったが、メスキータだけで大満足した。
ホテル近くのティーショップで、良い香りのフルーツホワイトティーを購入
これよりももっと暗い、全く明かりがない通りも通って、フラメンコを見に行く。
Tablao Flamenco Cardenal。ネットで見て一番本格的そうなところを探して予約しておいたら、8時15分の開演直前に着いたにも関わらず、全体が良く見える一番いい席だった。しかも23ユーロ(?)で1ドリンク付と格安。1時間15分ほどのショウ。
最初から最後まで圧倒されぱなしだった。歌もギターも色々な組み合わせの踊りもすごい。カーネギーやリンカーンセンターで公演するレベルなのに、こじんまりした中庭の会場なのもフラメンコの本場アンダルシアならでは。最初は歌とギターだけ、これだけでも満足するくらい、しゃがれ気味で味のあるアルトボイスと超ソリッドなギター。
三人娘が階段から劇的に登場
衣装を替えてそれぞれのソロに移る。鹿賀丈史に似た男性ダンサーも登場しソロを踊る。
女性ダンサーが半円状に座り、順番にソロを踊る。鹿賀丈史の女性パートナーも登場し、ソロ
鹿賀再登場し、全員で踊る
アンコールは鹿賀&パートナーのデュオ
終演後の会場前
宿泊したホテルと城壁。ホテル自体は小ぎれいなチェーンホテルで取り立てて言うことはないが、このロケーションはすごい。エクスペディア会員割引で1泊91.19ドル。
最後のディナー。オフシーズンのせいもあるだろうが、夜が早い。静かでほとんど人がいない。開いてる店にも客がほとんどいないところばかりだった。このタパスはかろうじて他に2人先客がいた。少額ではカードが使えない店も多く、オフシーズンに泊まるのはちとさみしい場所だった。
ワインも食べ物もまあまあ。12.3ユーロ。ランチの中東料理の方が断然美味しかった。スペイン最後のディナーにしてはしょぼいが、素晴らしいフラメンコでお腹がいっぱいだった。
ホテル前にいた猫たち。夜に人間が少ないということは、猫が動きやすいということでもある。スペインは断然犬が多かったが、最終日になって、一番小さく穏やかなこのコルドバで猫コロニーの3連発!スコットランドからの猫好きカップルも加わって、黒猫たちをウォッチング。それにしても、私が飼っている(飼われているともいう)黒猫のシェフにそっくり。